冬用タイヤへの交換時期に気を付けたい、タイヤの脱落事故。
警察が11月12日、ドライバーに点検を呼びかけた。
注意すべきポイントとは?
本格的な冬へカウントダウンが始まっている。
この記事の画像(16枚)冬用タイヤへの交換がピークを迎える中、注意が必要なのがタイヤの脱落事故だ。
恵庭市では11月5日、走行中の軽乗用車の左後ろのタイヤが外れた。
外れたタイヤは信用金庫の入り口窓ガラスを突き破り、周囲には破片が散乱。
営業時間前で巻き込まれた人はいなかったが、大惨事につながる可能性があった。
大惨事になりかねない“タイヤ脱落”
大型トラックを使った実験映像では、時速60キロで走行するトラックから外れたタイヤが人形とベビーカーに衝突。
その衝撃で人形とベビーカーは約4メートルも飛ばされた。
タイヤ交換後の点検の重要性
こうした事故を防ぐため、11月12日、ネクスコ東日本は警察や運輸局と合同でドライバーに点検を呼びかけた。
検査を行ったのはナットの緩みがないか。
タイヤ1本1本を確認していた。
「あまり知識がないのでお店に全てお任せしているが、(タイヤ脱落の)ニュースを見ると本当に怖いから点検は意識しなきゃなと思う」(ドライバー)
プロドライバーの対策は
「個人で交換している人が多いと思う。トルクチェックなど心がけてれば事故は無くなるのかなと思う」(トラックドライバー)
警察が声をかけた大型車のドライバーはいくつもの対策をしていた。
ナットが緩んでしまわないよう「インジケーター」と呼ばれるベルトのようなものを着用し、マーキングでナットが緩んでいるか確認できるようにしていた。
さらに、運転前にはハンマーでナット部分を叩き、異音の有無を確認することが重要だという。
「タイヤがガタガタする、普段と違う様子がちょっとでもあればちゅうちょなく止まってください。業者にやってもらったとしても安全は自分で守るということで自身で確認してほしい」(道警高速隊 佐々木 昭紀 警部)
悲惨な事故を防ぐために
タイヤ脱落事故では1年前。
札幌市西区で2023年11月、軽乗用車から外れたタイヤが当時4歳の女の子を直撃。
女の子は今も意識が戻っていない。
この事故をめぐっては、車を運転していた若本豊嗣被告(50)と車の所有者の田中正満被告(50)が違法に車を改造した罪で起訴されていて、若本被告については過失運転致傷の罪でも起訴されている。
重大な結果につながるタイヤの脱落。
長い冬に備えいま一度、しっかりした点検が必要だ。
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