福井市保健所は27日、市内の60代から80代の家族4人が、毒キノコの一種「ツキヨタケ」を食べ、食中毒になったと発表しました。4人のうち2人は一時入院しましたが、症状は回復しているということです。4人はシイタケと間違えて食べたとみられていて、市は食用と確実に判断できないキノコは口にしないよう、注意を呼び掛けています。
 
福井市保健所によりますと、ツキヨタケによる食中毒になったのは、同市内に住む60代から80代の家族4人です。近くの山でシイタケと間違えて採取したツキヨタケを、自宅でお吸い物にして食べたところ、約30分後に嘔吐の症状が出ました。
 
4人は医療機関を受診し、うち2人が一時入院しましたが、症状は回復しすでに退院したということです。
 
県衛生環境研究センターがお吸い物に入っていたキノコを検査した結果、ツキヨタケの有毒成分が検出されたため、市保健所が食中毒と断定しました。
  
45年以上にわたりキノコの研究を進めている笠原英夫さんによりますと、ツキヨタケは県内で発生しているキノコの食中毒事例の多くを占め、シイタケやヒラタケと間違えて食べてしまう人が多いという事です。食用キノコとの違いは、縦に割った時に柄の部分に暗褐色のシミがあることだということです。
 
ただ、市は食用と確実に断定できないキノコは「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」を徹底するよう呼び掛けています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。