早期の4車線化を目指す高速道路・磐越道の工事で建設中のトンネルが初めて貫通し、工事関係者や地元の人たちが貫通を祝いました。

【齋藤正昂アナウンサー】
「私が今いるのは、建設中のトンネルの中。空気がひんやりとしている中、紅白の幕が張られていて、まもなく貫通のときを迎えます」

11月28日、貫通したのは4車線化を目指す磐越道の宝珠山トンネルです。

1997年に全線開通し、多くの区間が対面通行の2車線道路となっている磐越道。通行量が限られる上、事故のリスクも高い状態が続いています。

また、並行する国道49号は大雪の際に立往生が発生したこともあり、代替道路を確保するため、国は磐越道の安田ICと会津若松ICの間を“優先整備区間”と位置づけ、早期の4車線化を目指してきました。

この4車線化の事業を進める上で、初めて貫通した宝珠山トンネルは、安田ICと三川IC間のあたり、全長は631mに及びます。

【NEXCO東日本 新潟支社 矢崎敏之 道路事業部長】
「途中2か所ほど非常に硬い岩が見つかって…」

去年の5月に掘削が始まったものの、事前に調査していたときより硬い地質の区間があり、1日に1mしか進めなかった時期もあったといいますが、1年半をかけてようやく貫通。工事関係者や地元の人たちが貫通を祝いました。

【阿賀町 神田一秋 町長】
「人との結びつき、地域との結びつきをよりいっそう進めていけると思っている」

【NEXCO東日本 新潟支社 齋藤克己 新潟工事事務所所長】
「とにかく早く4車線化の効果を実感していただけるように頑張ってまいりたい」

NEXCO東日本は4車線化に向け、今後、宝珠山トンネル内の舗装・敷設工事などに着手するほか、別のトンネルの掘削工事を開始する予定です。

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