福岡県内の医療機関から11月29日に麻しん(はしか)患者が発生したとの届け出がありました。

患者は周囲に感染させる可能性がある時期に航空機を利用していて、県は患者と接触した人が感染しているおそれがあるとして注意を呼びかけています。

県によりますと、感染したのは10歳未満の男児で、24日に発症し、発熱や発疹などの症状で嘉穂・鞍手保健福祉環境事務所の管内にある医療機関を受診し、29日に医療機関から発生届が出されました。

男児は23日にベトナムのハノイ発福岡行きベトジェットエアVJ958便(定刻2:05(3:10変更)発、定刻7:55(9:00変更)着)を利用していて、県はこの航空機を利用した人について、症状から麻しん(はしか)が疑われる場合は、事前にかかりつけの医療機関に電話連絡の上、速やかに受診するよう呼びかけています。

また、受診の際には、感染拡大を防ぐため公共交通機関の利用を控え、かかりつけ医がいない場合は最寄りの保健所に相談してほしいとしています。

麻しん(はしか)は空気感染や飛沫感染、接触感染などさまざまな経路があり、感染力は極めて強いということです。

ウイルスに感染して10~12日後に発熱やせきなどの症状が現れ、発疹が現れる1~2日前にごろに口の中の粘膜に1ミリ程度の白い小さな斑点(コブリック斑)が現れます。

その後、体温はいったん下がりますが、再び高熱が出て全身に赤い発疹が出るということです。

県は、手洗いやマスクだけでの予防はできないとして、予防接種を受けるよう呼びかけています。

患者の男児はワクチン接種歴はないということです。

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