3日、ぐるなびがその年の世相を反映する「今年の一皿」を発表しました。

ぐるなび・滝久雄会長:
今年の一皿は「ウナギ」です。

特別な日に食べるような「ウナギ」が、いったいなぜ選ばれたのでしょうか。

ぐるなび社長室・三橋茉季さん:
“高級食材”という地位は保ちつつも、気軽にウナギを食べられる機会が増えている。飲食店としてウナギを取り扱っている店舗数は、(ぐるなびのデータでは)昨年度よりも155%増加している。

天然のニホンウナギの漁獲量が減る中、後世に残すための養殖技術の進歩も背景にあります。

もう一つ、受賞に大きく影響したといわれるのは「インバウンド需要」です。

タイ人観光客:
ウナギ!ウナギ!オイシイデス。

円安による影響で、2024年7月には1カ月あたりの訪日外国人客が300万人を超え、過去最高を記録。日本食への関心も高まっています。

千葉・成田市のうなぎ街道では、アメリカ人観光客がウナギを食しながら、「日本で一番大好きな食べ物なんだよ」「飛行機に乗ったときに彼が『ウナギが食べたい』って言ったんだ。それが日本に来た理由だよ」と話しました。

「うなぎのかば焼き」という日本の伝統的な食べ方が広まり、多くの外国人観光客を魅了したのです。

こうした日本の魅力あふれる食文化を後世に伝えるために、「今年の一皿」が選ばれてきました。

2023年はSNSを中心に話題となった、具材をふんだんに乗せた「ご馳走おにぎり」が。
コロナ禍にあった2022年は、飲食店の味が手軽に自宅で再現できる「冷凍グルメ」が選ばれました。

ぐるなび社長室・三橋茉季さん:
「今年の一皿」は、優れた日本の食文化を豊かな食の未来に向けて発展・進化させていくために発表しているので、より国内外の発信と食の継承に向けて、広がりを見せてほしい。

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