日向灘を震源とする最大震度6弱の地震から12月8日で4カ月。
6日午後にも、宮崎市で震度3を観測する地震があったので、当時を思い出した方も多いのではないでしょうか。
8月の地震で被災した宮崎県日南市の認定こども園では、復旧に向けて6日からクラウドファンディングを始めました。

8月8日の地震で震度6弱を観測した日南市。
日南・飫肥カトリック幼稚園では、地震の揺れによって2階の天井が崩落、
鉄骨がむき出しになり壁が剥がれ落ちるなどの被害が出ました。

地震発生から約4カ月…当時、精神的なショックが大きかったという園児たちは、やっと元気に過ごせるようになりましたが…。

(秦萌 記者)
「園舎の2階です。物の片付けは終わっていますが、部屋の天井や壁は4カ月経った今もそのままの状態で残っています。」

被害が大きかった2階には、保育室が3部屋ありましたが、現在も使われておらず、1階のホールや別館の廊下などを活用して保育を行っています。

(日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤泰信 園長)
「南海トラフの危険が高まっているこのタイミングで、元に戻すだけでは、また同じような揺れが来た時に今度は間違いなくけが人が出るんじゃないか、そういう思いで保育は絶対できない。2階では保育はしないで、1階で保育室をまかなえるよう全面改修をしたい。」

復旧には、本館の工事に約8000万円、本館を工事する間の仮設園舎の建設に約2000万円かかります。

国からの補助金は、本館の現状復旧費の一部にとどまるため、園では仮設園舎の建設費の一部をクラウドファンディングで募ることにしました。

(日南・飫肥カトリック幼稚園 佐藤 園長)
「被災した時に、そこからの復興がなかなか難しい道のりになるんだということを今回身をもって感じた。(子供たちに)安心感をもって過ごしてもらいたい。そういう場所にしていけたらと思っています。」

園では、年明け1月10日までクラウドファンディングを行います。

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