首都圏で相次ぐ強盗などの「闇バイト」の危険性について知ってもらおうと、千葉県警少年課は5日、東海大浦安高校(浦安市)で啓発イベントを開いた。同課が作成した啓発動画に出演している俳優の神尾楓珠さん(25)がサプライズで登場し、参加した3年生約410人に「闇バイトは犯罪です」と呼びかけた。
動画は県警の公式ユーチューブで公開されており、神尾さんが「軽い気持ちで人生を壊すな」と真剣な表情で訴えている。
神尾さんは船橋市立船橋高校吹奏楽部の卒業生の実話を基にした映画「20歳のソウル」で主演を務めた人気俳優。動画上映後、ステージに姿を現すと、生徒たちからは大きな歓声が上がった。
イベントでは、同課の少年補導専門員が闇バイトについて説明。X(ツイッター)やインスタグラムなどで募集し、応募すると匿名性の高いアプリに誘導されるとし、「逮捕されれば捨て駒にされる」などとした。神尾さんも「若い世代が未来を捨ててしまうのは悲しいこと。自分ごととして参加しないようにしてほしい」と呼びかけた。
参加した3年、佐野小春さん(18)は「闇バイトが身近に存在していると感じた。神尾さんはかっこよかった。影響力のある人が注意を呼びかけるのは良いこと」と話した。【竹田直人】
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