会見を開いたのは、「障害児及び医療的ケア児を育てる親の会」で、ことし10月、会員など300人余りにアンケートを行った結果をもとに説明しました。
アンケートでは、障害のある子が学校を終えたあとに過ごす「放課後等デイサービス」の利用について尋ねたところ、「毎日」が3割、「週3回以上」が5割に上ったということです。
この福祉サービスは高校を卒業すると利用できなくなり、会によりますと、代わりとなる別の福祉サービスは一般的に午後3時から4時ごろで終わってしまうということで、育児と仕事の両立ができる環境の整備を訴えました。
医療的ケアが必要な高校3年生の娘を育てながら働く江利川ちひろさんは「ほかの子ども2人がこれから大学生になる予定で、仕事を辞めざるをえないのは非常に残念だ。仕事を投げ出すことも心苦しい」と話していました。
工藤さほ会長は「障害のある子の親が働き続けることは決してぜいたくではなく、死活問題だ。親が安心して働き、子は健やかに過ごすための切れ目のない施策を早急に求めたい」と話していました。
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