「へしこ」は塩漬けして水分を除いたサバを米ぬかに漬け込んで発酵させた冬の伝統的な保存食で、毎年この時期に次の冬に食べる分を仕込み、1年間熟成させます。

生産が盛んな福井県美浜町では地元で民宿を営むおかみたちが集まり、「へしこ」の仕込み作業を行いました。

おかみたちは3週間塩漬けにしたサバを1匹ずつ取り出し、ぬかと一緒にたるに丁寧に並べていきました。

そして、塩漬けをした際にサバから出てきた水分を沸騰させ、こしてできた「ひしお」をしょうゆなどの調味料と混ぜてタレを作り、サバの上にまんべんなくかけて味を行き渡らせていきました。

おかみたちのグループの新谷富子代表は「おいしいへしこができればと思って漬けています。去年できたものがいい仕上がりなので、お正月に向けていろいろな料理にアレンジして楽しんでほしいです」と話しました。

へしこの仕込みの作業は来年4月ごろまで続き、およそ4000匹を漬け込む予定です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。