福井県小浜市の松崎晃治市長(中央手前)を表敬訪問し、同級生らと記念撮影する浜千和さん(後列右端)=小浜市役所で2024年4月12日午後4時25分、高橋隆輔撮影

 能登半島地震で被災した石川県七尾市出身の浜千和さん(15)が、福井県立若狭高校(同県小浜市)に入学した。多様性のある学校づくりのために県外出身生を受け入れる同校の「地域みらい留学生」として、寮生活をしながら3年間を過ごす予定。12日、同級生5人とともに松崎晃治市長を表敬訪問した。

 浜さんの自宅は被害は免れたが、1月16日に受験が迫る中、元日の発災から数日は車中泊で勉強が全くできなかった。断水にも苦しめられたが、偶然同市から派遣された給水車を利用したといい、「本当に助かった。この機会にお礼を言いたかった」と松崎市長に感謝を伝えた。

 浜さんは、県外出身生が祭りに参加するなど、地域との関わりが深そうだと以前から同校を志望していた。災害を通じてつながりを感じた街で過ごす高校生活に「海が近く、七尾と似た環境で、ストレスなく過ごせている。楽しく学びたい」と話す。松崎市長は「焦らずのびのびと過ごして」とエールを送った。【高橋隆輔】

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