米バーモント大学キャッスルトン校で、名誉博士号を授与された猫のマックス君=2023年10月、同大学のロブ・フランクリンさん撮影・AP

 米東部バーモント州の州立大学キャッスルトン校が、18日の卒業式に合わせて、キャンパスで学生の人気者となった近所の猫マックス君に名誉博士号を授与した。同校は「愛情あふれるキャッスルトンの一員として友達と交流し、模範となった」とたたえ、猫が匂いを好むハーブ「キャットニップ」の“手当”と校内の柱をひっかく特権も与えた。

 地元メディアによると、マックス君は同校の正門近くに住む女性の飼い猫で、4~5年前からキャンパスに出没するようになった。学生に親しまれ、写真の授業のモデルになったり、入学希望者のツアーに同行したりすることもあった。

 他の猫に攻撃されたことがあり、心配した飼い主が「午後5時以降に見かけたら家に連れてきて」と呼びかけると、学生が実際に連れてきたこともあったという。飼い主の女性は「帰りが遅いと学生たちは『彼は大丈夫。温室の近くにいた』とメッセージを送ってくれた。マックスの“母親”でいるのは、とても面白い」と語った。【ワシントン秋山信一】

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