愛知県小牧市の愛知中央美容専門学校が突然、5月末での閉校を発表した問題で、学校側は生徒が収めた学費などのお金について、ほぼ返せないとしている。なぜお金は戻ってこないのか、学校側が罪に問われる可能性はないのか。消費者問題に詳しい弁護士に聞いた。
■なぜお金は戻ってこないのか
あかり総合法律事務所の岩城善之弁護士は、学校に納めた授業料が全額戻ってくる可能性について、「難しい」と話している。
この記事の画像(3枚)岩城弁護士は入学時の契約内容にもよるが「払ったお金は返せない」といった主旨の内容が書かれていれば「返金は無理」としている。
また、「返せない」と書かれていなくとも、学校側に返すお金がないので全額戻ってくることは考えにくいということだ。
そして、学校側が破産手続きをとった場合には、戻ってもせいぜい2%ほどと説明している。
■学校は罪に問われないのか
学校側が罪に問われることはないのかという疑問についても、岩城弁護士は現状の情報では「問われる可能性は低い」としている。
理由については、学校側が2023年9月以降、新たなスポンサーを探していたとされていることや、24年度に入り、入学金などでやりくりしようとしていたと想定されることをあげ、「経営を続ける意思があるとみなされ、詐欺罪などにはあたらないのではないか」と説明している。
2024年5月17日放送
(東海テレビ)
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