過去最多の56人が立候補した東京都知事選(7月7日投開票)。候補者の元航空幕僚長、田母神俊雄氏(75)は午前8時45分、千代田区の靖国神社に参拝して選挙活動の安全を祈願し、選挙戦をスタートさせた。

◆少子化対策、5人の子どもを産んだら計3100万円現金支給

前日19日の共同記者会見で、自身を「自立した国家を取り戻す伝統保守を目指している」と語った田母神氏。報道陣に「靖国は日本人の心のふるさと。大きな行事をやるときは英霊に哀悼の誠をささげて頑張るというのが私にとっては普通のこと」と話した。

出陣式で演説する田母神俊雄氏(左)、応援に駆けつけた参政党代表の神谷宗幣参院議員=20日、東京都中央区で(三宅千智撮影)

その後、中央区の築地場外市場近くの交差点で出陣式に臨んだ。 候補者乱立による都選管の混乱で開始が予定より1時間近く遅れたが、田母神氏は「こんなこともありますよ」。陣営スタッフは「不測の事態でもこうして落ち着いた対応ができるのは、長年の自衛隊の訓練があったからだ」と話した。 参政党代表の神谷宗幣参院議員も駆けつけ、「力強い東京にしてくれるのは田母神さんだ」と力説した。 午後0時半からは、新宿区の防衛省前で最初の街頭演説に繰り出し、「災害に強い東京を作りたい」と強調。少子化対策では「第1子が生まれたら100万円、第2子は200万、第3子は400万、第4子は800万、第5子は1600万、現金支給したらどうか。東京都の財政から見ればできると思う」と主張。「公約の実行力を期待していただきたい」と訴えた。(三宅千智、山口登史) 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。