自民党の渡辺猛之参院議員が2日、岐阜市内で記者会見し、2025年2月の任期満了に伴う岐阜県知事選への立候補を表明した。渡辺氏は「30年間の政治人生で岐阜県の42市町村のことは自分が一番理解している自負がある。政治経験を生かして岐阜県に全力で恩返ししたい」と意欲を語った。
渡辺氏は県の重要課題として人口減少を挙げ「知事も県職員も現場に出て、市町村と一緒に悩み、一緒に答えをみつけていく県庁にしたい」と述べた。中小・小規模企業の支援も重点施策に掲げた。参院議員辞職の時期は「国会の状況をみながら最適なタイミングを模索したい」とした。
同日、渡辺氏は自民党岐阜県連に推薦願を提出した。自民党県連には、知事選出馬を表明している元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英氏も既に推薦願を出している。21年の前回選挙では、現職の古田肇知事と江崎氏で県連の支持が割れる保守分裂となった。次期知事選でも県連の支持の行方が焦点の一つとなる。
岐阜県知事選を巡っては、古田知事が6選不出馬を既に表明している。
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