石破茂首相は2日、首相官邸で内閣官房参与に起用した9人に辞令を交付した。新任は3人で首相が力を入れる外交・安全保障や地方創生などの助言を担う。
参与は元拓殖大教授の川上高司氏(外交・安全保障担当)らが新たに就いた。川上氏は米国の政治・外交、安全保障が専門で首相のブレーン役を務めてきた。
元内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局地方創生総括官の林崎理氏(地方創生担当)、元特許庁総務部長の間宮淑夫氏(地域活性化担当)も選任した。
一方で直近の岸田文雄政権から5人が退職した。安倍晋三政権の首相秘書官、補佐官を務めた今井尚哉氏の退任は安倍氏と距離をとった石破氏の首相就任に重なった。
国家安全保障と核軍縮・不拡散問題担当の首相補佐官は長島昭久元防衛副大臣を充てた。同氏は安保政策に詳しく、衆院当選7回。民主党の野田佳彦政権で首相補佐官を務めた。9月の党総裁選で首相の推薦人だった。
国土強靱(きょうじん)化などを担当する森昌文氏、賃金・雇用担当で元国民民主党参院議員の矢田稚子氏の2補佐官は再任した。
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