林芳正官房長官は13日の記者会見で、米連邦議会のグラム上院議員(共和党)が日本への原爆投下について「正しい決断だった」と発言したことに関して「発言が繰り返されたことは極めて残念に思う」と述べた。正確な理解促進を図るとした。
グラム氏は12日の米NBCテレビのインタビューで、「私たちは広島と長崎に核爆弾を投下して戦争を終わらせることを決断した。それは正しい決断だった」と話した。8日にも同様の発言をしてイスラエルに必要な武器を届けるべきだと主張した。日本政府は米政府とグラム氏の事務所に申し入れしていた。
林氏は「核兵器の使用はその絶大な破壊力と殺傷力ゆえに国際法の思想的基盤にある人道主義の精神に合致しない」と訴えた。「核兵器のない世界の実現に向けて米国とも協力をしながら、現実的かつ実践的な取り組みを積み重ねる」と強調した。
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