岸田文雄首相は15日、4月に防衛省が発表した陸上自衛隊員らによる「特定秘密」の漏洩(ろうえい)について、「積み上げてきた信頼を損なう、由々しき事態だ」と述べた。

 同日、首相官邸であった「情報保全諮問会議」で言及した。「一昨年にOB隊員への漏洩が明らかになったばかり」と指摘。防衛省だけでなく、全ての関係省庁で再発防止と特定秘密保護法の適正な運用を徹底すると強調した。

 防衛省は4月、安全保障に関わる機密情報の「特定秘密」を漏洩したとして、陸上自衛隊の50歳代の2等陸佐を特定秘密保護法違反の疑いで、自衛隊内部の犯罪を捜査する警務隊に告発すると発表した。また、特定秘密保護法に違反する運用をしたとして、海上自衛隊の40歳代の1等海佐ら4人を停職6日などの懲戒処分にした。

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