日立製作所は29日、米グーグルと生成AI(人工知能)の活用で連携すると発表した。日立子会社のIT(情報技術)企業、米グローバルロジック内に専門部署を設け、グーグルのクラウド部門が提供する幅広いAI関連サービスを自社システムに組み込む。
新部署「日立グーグル・クラウドビジネスユニット」を年内に設置する。グローバルロジックの既存ラインアップに、グーグルクラウドが手掛けるAI技術を組み合わせる。業務文書の自動作成システムといった業務の効率化につながる新サービスを開発する。
日立はグーグルのほか米アマゾン・ドット・コム、米マイクロソフトのクラウドサービスにも対応してきた。21年に買収したグローバルロジックはグーグルクラウドを応用したITサービスを重点的に開発してきた経緯がある。
グーグルは独自の大規模言語モデル「Gemini(ジェミニ)」をもとに企業向けにもAI関連サービスをクラウド経由で提供している。日立やグローバルロジックはジェミニのプラットフォームを活用して顧客の課題に応じたITシステムを構築する。顧客企業は自社データを外部に提供しなくてもグーグルのAI技術を使えるメリットがある。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。