池上通信機などが開発した医療用8K解像度カメラ

池上通信機は29日、国立がん研究センターが実施する遠隔手術支援の臨床試験に医療用カメラが採用されたと発表した。遠隔地にいる医師がカメラ映像で執刀医に手術指導をすることができる取り組みで、手術時間の短縮が期待される。

国がんは、8Kスーパーハイビジョン技術を使った腹腔(ふくくう)鏡手術システムで手術映像をリアルタイムに送受信し、遠隔で手術支援(指導)する臨床試験を実施している。今回、池上通信機と一般財団法人NHK財団(東京都世田谷区)が共同開発した8K解像度カメラ「MKC-820NP」が臨床試験で使用されたという。

国がんの手術システムは、カメラで撮影した高画質の手術映像をもとに、遠隔地にいる熟練医師に手術方法などを指導する。手術中の体内の様子を高精細で撮影する必要があり、カメラにも高い技術が求められる。

遠隔での手術指導が広がれば熟練医師の少ない地方などでも、手術の精度が高まるとともに、手術時間も短縮できるとみている。

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