自動車部品加工や工作機械製造のエンシュウは30日、2028年度の連結売上高を23年度比58%増の380億円、営業利益を5.4倍の29億円とする新たな中期経営計画を発表した。電気自動車(EV)関連のニーズや自動車以外を開拓しながら、エンジン車向け部品加工も取り込み利益の引き上げを目指す。

成長に向け、部品加工の新規立ち上げのほか、自動化・省力化、新たな技術・工法の開発などに5年間で約60億円の投資も計画する。

最終の28年度の売上高計画380億円の内訳は工作機械が200億円、部品加工が180億円。23年度実績はそれぞれ117億円、123億円だった。

26年ごろの需要本格化を見込むEV向けに工作機械の導入や改造を進め、モーターやバッテリーのアルミケースなど部品加工を受注していく。エンジン車部品もメーカーなどから請け負う。

工作機械では海外市場の開拓も急ぎ、成長を見込むメキシコには25年初めにも販売や保守サービスを担う現地法人を設立する予定だ。歯科用具の加工機を受託生産するなど車以外の分野も開拓していく。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。