IIJが松江市内に建設するデータセンター新棟のイメージ(同社提供)

インターネットイニシアティブ(IIJ)は松江市内にあるデータセンターに大型の新棟を建設する。1カ所でより多くのサーバーを収容でき、大口の需要にも対応しやすくなる。島根県内などでのIT(情報技術)やAI(人工知能)の活用を後押しする。約50億円を投資、2025年6月に稼働する。

6日に起工式を開いた。新棟の床面積は約2000平方メートル。約40台のサーバーが入るラックを300個収容できる。新棟が稼働すれば、センター全体で収容できるサーバーの数は4割増える。

データセンターはサーバーの冷却にかかる消費電力が大きい。冷却効率を高めるため、狭いコンテナ内にサーバーを設置する方式が主流だ。IIJは新棟建設にあたって「大型の建物でも消費電力を抑えられるよう技術を応用した」(山井美和・基盤エンジニアリング本部長)とする。

IIJはサーバーの冷却に外気を使う方式を採用しており、全体の消費電力を約4割削減している。新棟を含めた消費電力のすべてを再生エネルギー由来の電力でまかなう予定だ。

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