次世代の車載バッテリーとして期待される「全固体電池」の開発を、大手自動車メーカーが急ピッチで進めている。日産自動車は創業の地、横浜工場内に敷設中のパイロットライン(小規模生産ライン)を16日に公開。2025年3月に稼働させ、搭載した自社の電気自動車(EV)を28年度までに発売する計画だ。

全固体電池は現在主流の液体リチウムイオン電池に比べ、1回の充電で走行できる航続距離が長く、充電時間も短い。日産のパイロットラインは、年間生産能力がEV「リーフ」2000台相当と想定。坂本秀行副社長は「実現すれば、低コストで利便性が上がる」と述べ、量産化を急ぐ考えを示した。

日産自動車が敷設中の全固体電池生産ライン=16日、横浜市神奈川区

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