九州経済産業局が17日発表した2月の九州の鉱工業生産指数(20年=100、季節調整済み)は、前月比0.5%上昇の103.0だった。上昇は2カ月ぶり。認証試験不正問題を受け生産停止していたダイハツ工業の工場が再開するなど、自動車の生産が回復したことが主な要因という。全体の基調判断は据え置き、2カ月連続で「一進一退」とした。

業種別では、13業種中4業種が上昇した。輸送機械工業は国内外向け普通乗用車や、国内向けの軽・小型自動車の生産が回復し、指数は23.7%上昇の96.6だった。プラスチック製品工業も自動車向けの部材が伸び、8.4%上昇の108.5。下落は9業種。化学・石油石炭製品工業が国内外での受注減で10.8%低下の92.0となった。

IC(集積回路)の生産額は950億円と、前月比では9.0%減、前年同月比では18.9%増だった。四輪自動車の生産台数は公表を見送った。

九州経産局は、これまで15年としていた指数の基準年を今回から20年に変更した。電子部品・デバイス工業など半導体関連の比重が高まっている。

【関連記事】

  • ・九州の1月鉱工業生産、3カ月連続低下 自動車の生産減で
  • ・九州の23年鉱工業生産、3年連続上昇 半導体・車伸びる

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。