分解調査対象のBYD製EV「ATTO3」は駆動関連部品の一体化が特徴(25日、浜松市)

公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構(浜松市)の次世代自動車センター浜松は、中国・比亜迪(BYD)製の電気自動車(EV)やドイツBMW製の電動二輪車の分解調査を2024年度に実施する。会員企業がEVなど向けの部品開発の参考とする狙い。25日に対象車両をアクトシティ浜松(浜松市)で展示した。

BYDの多目的スポーツ車(SUV)「ATTO3」と、BMWのスクーター型「CE04」を1台ずつ購入し分解調査する。いずれも日本で発売済み。25日は販売店から借りた車両とともに展示し、車両の装備、機能などをパネルや映像で説明した。

BMWの電動二輪車「CE04」は従来モデルより駆動関連がコンパクトになったという(25日、浜松市)

ATTO3は駆動システムでモーターやインバーター、減速機のほか電池などの制御装置も含め8つの部品を一体化した「8in1」が特徴。CE04も従来の電動スクーターに比べコンパクトな駆動システムで進化しているという。

来場者からは「ATTO3は内装のデザイン性の高さや安全性能に対し、コストパフォーマンスが高い」(静岡県磐田市の部品加工会社)といった声も聞かれた。今後は8月までに走行試乗会を実施し、25年3月には駆動関連などを分解展示する予定だ。

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