特急ひのとりの電力を再エネ化することで、CO2排出削減効果は4000トンに相当する

近畿日本鉄道は25日、特急「ひのとり」の使用電力を再生可能エネルギー由来に切り替え、全列車で二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにすると発表した。7月以降、関西電力と中部電力系から、電気が化石燃料由来でないことを証明する「非化石証書」付きの電力を購入する。近鉄路線への再エネ電力の導入は初で、主力の特急列車から脱炭素を進める。

ひのとりは大阪難波駅から近鉄名古屋駅や近鉄奈良駅、大和西大寺駅との間で、平日は1日40本運行している。年間のCO2排出削減効果は約4000トン。近鉄では列車運行に用いる電力で約21万トンのCO2を排出しており、全体の2%程度に相当する。

近鉄では24年秋に導入予定の新型一般車両で、昭和40年代に製造された旧型車両と比べて消費電力が45%減るほか、全駅の照明を発光ダイオード(LED)に切り替えている。

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