中国の無人の月面探査機「嫦娥6号」は、月の裏側で土壌や岩石などのサンプルを採取したあと、6月25日にサンプルを収めたカプセルが地球に帰還し、その後、首都 北京に運ばれていました。
このサンプルについて、中国国家宇宙局は28日、初期調査の結果、1935.3グラムあったとして目標の2000グラムに近い量が採取できたことを明らかにしました。
月の裏側のサンプルが地球に帰還したのは世界で初めてです。
サンプルは、国家宇宙局から、研究を主導する中国科学院に引き渡され、今後、詳細に分析が行われる運びで、月の成り立ちや水をはじめとしたさまざまな資源の解明につながるか注目されています。
月をめぐっては、アメリカも国際月探査プロジェクト「アルテミス計画」を主導していますが、中国としては、月の裏側のサンプルの研究を先行して行い、今後の月探査や開発をリードしたいねらいがあります。
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