「棋聖戦」の第3局は名古屋市のお寺に対局室が設けられ、挑戦者の山崎八段が先に入室し、続いて藤井七冠が盤の前に座りました。
対局は午前9時に始まり、先手の山崎八段が飛車先の歩を突くと、藤井七冠はお茶を一口含んだあと、同様に歩を動かして応じ、互いに序盤の駒組みを進めていました。
藤井七冠は去年、タイトルを独占し、「八冠」を続けてきましたが、先月の「叡王戦」で初めて防衛に失敗し、「七冠」となっています。
今回の「棋聖戦」は5連覇がかかっていて、防衛できれば、「永世棋聖」の資格を得ます。
現在21歳11か月の藤井七冠にとっては初めての永世称号で、1971年に中原 誠 十六世名人(76)が築いた最年少記録「23歳11か月」を、53年ぶりに更新します。
一方、山崎八段は、2009年の「王座戦」以来、15年ぶり2度目のタイトル挑戦で、初めてのタイトル獲得を目指していますが、ここまで藤井七冠の2連勝と、あとがない状況です。
「棋聖戦」第3局の勝敗は、1日午後決まる見通しです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。