【シリコンバレー=清水孝輔】米メタは12日、SNS(交流サイト)のフェイスブックと画像共有アプリのインスタグラムでトランプ前米大統領のアカウントを罰則強化の対象から外すと発表した。2023年に同氏のアカウント凍結を解除したが、利用規約に違反する内容を投稿したら再び停止する方針を示していた。
旧フェイスブック(現メタ)は21年1月、米連邦議会議事堂占拠事件を受けてトランプ氏のアカウントを永久凍結した。その後凍結期間を2年に変更し、23年1月にアカウント復活を認めると発表した。再び規約に違反するのを防ぐため、違反すれば最長2年間凍結する監視対象に加えていた。
メタのニック・クレッグ社長は12日、声明で「政治的な表現に対する責任を評価するうえで、全ての米国民が大統領候補者の意見を同じ基準で聞けるようにすべきだと信じている」と説明した。大統領候補を正式に決める15日からの共和党全国大会に向け、アカウントの扱いを通常と同様の扱いにすべきだと判断した。
SNS運営各社は連邦議会議事堂占拠事件を受けてトランプ氏のアカウントを停止した。米ツイッター(現X)もアカウントを凍結したが、22年11月に復活させた。トランプ氏は自身が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」でも発信している。
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