アメリカ・カリフォルニア州で11日、スペースXのロケット「ファルコン9」が通信用の人工衛星を搭載して無人の状態で打ち上げられました。
しかしスペースXによりますと、1段目のエンジンは正常に燃焼しましたが、2段目から液体酸素が漏れる異常が発生し、予定していた軌道に到達できなかったということです。
搭載されていた衛星は大気圏に突入して燃え尽きる見込みだということで、ほかの人工衛星や地上への危険性はないとしています。
地元メディアによりますと、このロケットの失敗は、エンジンの燃焼試験の際に爆発し、積んでいた人工衛星が失われた2016年以来だということです。
現在、スペースXが詳しい原因を調べていて、アメリカのFAA=連邦航空局は、このロケットの打ち上げを再開するには調査の完了と新たな許可が必要だとしています。
ファルコン9はスペースXの主力ロケットで、これまでに300回以上、打ち上げられ、有人の宇宙船や各国の人工衛星など、数多くの打ち上げを担ってきました。
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