調印式を終えて記念撮影に応じる、ジュンテンドーの飯塚正社長㊥、須山木材の須山政樹社長㊨ら(29日、島根県出雲市)

ホームセンターを運営するジュンテンドーは、製材業の須山木材(島根県出雲市)から二酸化炭素(CO2)排出枠100トン分を購入した。国が認証する「J-クレジット」に基づくもので、山陰合同銀行が仲介した。購入価格は1トンあたり8800円。

29日、出雲市内で調印式を開いた。ジュンテンドーの飯塚正社長は「ホームセンターで木材を販売しており、森林保全に少しでも力になりたい」と述べた。今回の購入分は、同社の大型店舗1店が1年間に使う電気によって排出するCO2の量に相当するという。同社が須山木材から排出枠を購入するのは昨年に続き2回目。

須山木材は、島根県内に約1000ヘクタールの山林を保有する。地球温暖化防止に向けた循環型林業を目指し、木々が吸収するCO2排出枠の販売に取り組んでいる。排出枠の販売で得た収入は山林整備などの費用にあてる。

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