東京電力は31日、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の採取を、順調なら8月下旬に始める見通しを示した。原子力規制委員会が同日、デブリを試験的に採取する伸縮パイプ式装置の使用前検査を実施し、問題がないことを示す「良」と判定したとしている。規制委が検査合格を示す終了証を交付すれば、初のデブリ採取に着手する準備が整う。
採取計画では、原子炉格納容器の貫通部から最長約22メートルに伸びるパイプを差し込み、先端に取り付けた爪形の器具で3グラム以下のデブリをつかむ。25日にパイプ式装置を格納容器に接続する作業を完了し、関連設備の設置も30日までに終えた。
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