積水化学は円安が寄与し、業績を上方修正した

積水化学工業は31日、2024年4〜9月期の連結純利益が前年同期比11%減の395億円になる見通しだと発表した。従来予想から15億円上方修正した。円安の進行や住宅事業の収益性改善策が前倒しで進み採算が改善する。燃料価格や為替の予想が難しいことから、通期業績予想は据え置いた。

売上高は4%増の6357億円、営業利益は9%増の448億円を見込む。売上高が11億円、営業利益が20億円上振れする。スマートフォンや半導体の生産が回復し、関連する高機能樹脂の販売が好調に推移する。上脇太代表取締役は同日の記者会見で「特にパワー半導体やAIなど高機能半導体分野は間違いなく回復基調だ」と話した。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は、売上高が5%増の2988億円、純利益は2%減の237億円だった。収益性の高い車載ディスプレーに使う高機能中間膜の販売が好調だった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。