楽天グループが９日発表した２０２４年６月中間連結決算（国際会計基準）は、純損益が７５９億円の赤字（前年同期は１３９９億円の赤字）だった。中間決算での赤字は５年連続。傘下の楽天モバイル（東京）が展開する携帯電話事業で回線契約数が伸びているが、基地局整備の負担は重く、黒字化までに至っていない。楽天グループは午後３時１５分から説明会を開き、三木谷浩史会長兼社長が出席する。

事業別に見ると、携帯事業の調整後営業損益は１３２５億円の赤字で、前年同期からは改善した。「楽天市場」を主力とするインターネット事業、「楽天カード」などの金融事業はともに増益だった。

回線契約数は、６月中旬にかけての２カ月余りで５０万件を上乗せし、７００万件を突破した。同月は、屋内でもつながりやすい周波数帯「プラチナバンド」のサービスも始め、ＰＲを強化。収益の安定に必要な８００万～１０００万件の達成を目指している。

楽天モバイルが回線契約数を拡大していることについて、他の携帯大手のトップは決算会見で、現時点の影響は大きくないと説明している。

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