斎藤健経済産業相は9日、北海道の石狩湾新港の洋上風力発電や、石狩市内に立地するさくらインターネットのデータセンター(DC)を視察した。同地域では洋上風力の電力などの再生可能エネルギーを使ったDC計画がある。斎藤氏は「カーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)を表明する企業が増えるなか、脱炭素電源によってDCなどの産業立地が期待できる」と述べた。
電力広域的運営推進機関(OCCTO)によると、半導体工場やDCの立地が相次ぎ、道内の2033年度の需要電力量は24年度比で1割程度増加する見通しだ。増える電力需要にどのように対応するかについて、斎藤氏は「経産省が迅速かつ確実に電力供給を行うことはしっかり取り組まければならない。計画的な系統整備を促す仕組みづくりを検討していきたい」と語った。
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