研究を行ったのは、ノースカロライナ州立大学のアダム・ハートストーンローズ博士の研究チームです。

研究チームはおよそ40人の態勢で、動物園内で飼育されている20種類以上の動物について、皆既日食の際、どのような行動変化が起きるのか観察しました。

すると、キリンやゴリラ、リクガメなど種類の異なる複数の動物で、寝る場所に帰っていくような行動が見られたということです。

キリンの様子を撮影したNHKの映像では、皆既日食になった直後、キリンは立ち止まっていましたが、しばらくすると、1頭が画面奥にある寝る場所の方向に移動し始め、その動きにあわせるように、別のキリンも次々と移動していく様子がとらえられていました。

研究チームは2017年にアメリカで起きた皆既日食のときから、このテーマに取り組んでいて、このときは、
▽たくさんのフラミンゴが一か所に集まったり
▽キリンが突然、走り出したりする行動がみられたということです。

今後は、2回の皆既日食の際にみられた行動の違いを比較するなど、さまざまな分析を行って、動物たちがめったに起きない自然現象をどのように認識しているのか解き明かしたいとしています。

ハートストーンローズ博士は「多くの動物たちが、ほとんど同じ反応を示したのが興味深かったです。今後は、種の違いによる差を掘り下げてみたいです。2026年にヨーロッパで起きる日食にも行きますよ」と話していました。

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