伊藤さんは東京出身で、東京大学大学院を修了したあと、東京大学文学部や政策研究大学院大学の教授などを歴任しました。

政治家や要人の日記や書簡など数多くの資料を発掘し、昭和天皇の側近、牧野伸顕や皇道派の軍人で陸軍大将を務めた真崎甚三郎の日記など多くの歴史的な資料の編さんや刊行に尽力しました。

また、政治家などに直接聞き取りを行い、記録に残っていない歴史的な事実を掘り起こす「オーラル・ヒストリー」と呼ばれる研究手法を用いて岸信介 元総理大臣や竹下登 元総理大臣などの回想録を手がけました。

保守派の論客としても活動し、戦前の日本の政治体制を「ファシズム」と呼ぶのは適切ではないと主張して議論を呼んだほか、晩年は「新しい歴史教科書をつくる会」の設立にも関わりました。

関係者によりますと、伊藤さんは8月19日、亡くなったということです。

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