東京ガスは2日、温暖化ガスの削減量を取引するカーボンクレジットを扱うルクセンブルクのファンドに出資したと発表した。ファンドを通じて取得したカーボンクレジットを割り当て、二酸化炭素(CO2)を相殺した都市ガスとして事業者向けに販売する。海外展開する製造業などの引き合いがあるとみている。

南米やアジアなどを投資対象とするネイチャー・ベースド・カーボンファンドに出資した。出資額は最大約36億円で、出資比率は非公表。世界の植林事業などからカーボンクレジットを取得する。

東京ガスは2040年までに、国内で供給するガスの5割を温暖化ガス排出量実質ゼロにすることを目指している。

国際組織の自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が23年、企業の活動が動植物や土壌など「自然資本」に与える影響を公表するよう求めたことなどを背景に、企業はサプライチェーン(供給網)全体で脱炭素を進めている。

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