「蒸気機関車58654号機」は1922年・大正11年に完成し、その後、「SL人吉」などとして九州各地で運行されてきました。

2日は、JR九州が小倉北区にある小倉総合車両センターで見学会を開き、午前10時半ごろに車体が現れると、待ち構えた鉄道ファンが撮影していました。

この蒸気機関車は車体の老朽化のため、ことし3月をもって運行を終えていましたが、整備のため、2日未明に熊本市の車両センターを出発し、およそ8時間かけて北九州市に移されました。

2日は、見学会に参加した人たちのために動力を車輪に伝える「主連棒」と呼ばれる部品を取り付ける作業が特別に公開されたり、運転席に座ってもらったりするイベントが行われました。

大阪から参加した男性は「SL人吉のファンでラストランにも乗りました。最高のひと言です」と話していました。

愛知県から参加した男性は「憧れのSLの運転席に入ることができたので来たかいがありました。きれいな状態なので、もっと走ってほしかったです」と話していました。

この蒸気機関車は、JR九州が人吉市に無償譲渡することになっていて、ことし11月からJR人吉駅前で一般公開される予定だということです。

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