東北大学と東京大学はカニやエビの殻、カビやキノコの成分から作るキトサンが、半導体や電池の材料になることを見いだした。キトサンは化石燃料を除いた生物由来の資源として地球上で2番目に豊富な化合物で、価格が安い。これまでは有力な使い道が無かった。
研究チームは紅ズワイガニの殻からキトサンを得て、1ナノ(ナノは10億分の1)メートルほどの細い繊維にした上でシートを作製した。電気を流す材料と密着させて性能を調べたところ半導体の性質を示し、さらに電気を蓄えることも確認した。海産物から簡単に得られるため安価な半導体や電池の実現につながる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。