タバコカスミカメは体長約3ミリメートルで、生物農薬として重宝される=農研機構提供

農業・食品産業技術総合研究機構や宮崎大学の研究チームは、トマトなどにつく害虫の天敵となる昆虫「タバコカスミカメ」の繁殖を左右する細菌を見つけた。この天敵昆虫と共生しており、感染したオスと感染していないメスが交尾した時だけ、ふ化しない卵ができる。細菌の感染率を高めるなどして天敵昆虫を増えやすくし、害虫の駆除を促す応用が考えられるという。

タバコカスミカメは体長約3ミリメートルで、害虫を食べるため「生物農薬」として販売もされている。研究チームはこの虫と共生する細菌「リケッチア」との関係を調べた。人に病気を及ぼす同名の細菌とは近縁だが別物になる。

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