福島第一原発2号機では、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出し作業がことし9月から行われています。

細いパイプ状の装置を格納容器の内部に入れ、底にある核燃料デブリをつかんで回収する計画で、先月30日には重さ数グラムとみられるデブリをつかみ、その後、格納容器の外まで出して放射線量を測定し、取り出しに問題がないことを確認していました。

東京電力によりますと、6日はデブリを運搬用の容器に収納したということで、7日午前中に容器を専用のコンテナに移して、試験的な取り出しが完了する見込みになったということです。

福島第一原発の1号機から3号機の格納容器の内部には合わせておよそ880トンの核燃料デブリがあると推定されていて、その取り出しは「廃炉最大の難関」とされ、取り出しが完了すれば事故のあと初めてです。

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