北海道は3日、2023年度のヒグマ捕獲数が1804頭だったと発表した。統計を取り始めた1962年度以降で最多で、前年度比の約1・9倍となった。秋の主要食物のドングリなどが不作で、農業被害を中心に「問題個体」の出没が多発したとみられている。
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道では、人や農業への被害を防ぐために計画を定め、各自治体がマニュアルに基づいて問題個体の判断をする。問題個体は、年中捕獲が可能だ。
道庁によると、1804頭のうち、メスが746頭。有害捕獲が1684頭で、狩猟が120頭だった。22年度は有害捕獲が897頭、狩猟が43頭で、いずれも倍増している。
道庁の担当者は生息数の増加や生息域拡大が背景にあるとして上で、「食べ物が手に入らず行動範囲が広がり、人の目につきやすくなったのだろう。出没が多くなり、捕獲機会も増加した」と話した。
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