「ベルサイユ賞」は2015年に創設された世界的な建築賞で、これまで空港やホテルなどを対象にしていましたが、今回、美術館や博物館を選ぶ部門が新設されました。

日本時間の3日、フランスのパリにあるユネスコ本部で、ことしの受賞が発表され、大竹市にある下瀬美術館が「世界で最も美しい美術館」に選ばれました。

下瀬美術館は、国際的に活躍する建築家の坂茂さんが設計し、去年3月に開館した美術館で、日本と西洋の近代絵画や西洋工芸などおよそ500点を収蔵しています。

美術館によりますと今回の受賞では
▽瀬戸内海に浮かぶ島々から着想を得たカラフルな展示室が周囲の景観と調和していることや
▽展示室の一部が水に浮いて動くといった独創的な点が評価されたということです。

3日、美術館を訪れた山口県の30代の男性は「美術館自体にも興味があって来ました。ほかにはない作りだと思います」と話していました。

下瀬美術館で広報を担当する川口日耶さんは「受賞は大変光栄に思います。瀬戸内の風景と調和している建物自体が魅力のある施設になっています。ぜひ足を運んでほしいです」と話していました。

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