2024年も残すところ、1カ月を切っています。
この時期になると「ふるさと納税」をやらないと!と焦る人も多いかと思いますが、このふるさと納税、“駆け込み注意”だと知っていますか?

急いで手続きをした結果、上限額を超えて寄付しているケースや、偽サイトにも注意が必要です。

東京・渋谷で行われていたのは、ふるさと納税の返礼品を手に取ったり試食できるイベントです。

2024年は災害で被害を受けた自治体などが名産品をPR。
キッチンカーでは、能登のフグを使ったから揚げなども味わうことができます。

気に入った商品や支援したい自治体があれば、その場でQRコードを読み取り寄付ができる仕組みとなっています。

2023年度は初めて1兆円を超えたふるさと納税。

年々、利用者が増える中、3日からローソンも特設サイトを開設。
コンビニ大手では初めての参入となりました。

ただし、そんな中注意が必要なのが駆け込みでの寄付です。

さとふる・谷口明香さん:
今は詐欺サイトとかも出てきているので、慌てて本サイトではないところからお申し込みをしてしまうと、そういった被害に遭ってしまう可能性があるかもしれない。アプリからご利用いただくのも一つの対策になる。

警察などによると正規のサイトを装い、寄付金をだまし取ろうとする「偽サイト」が存在しているといいます。

偽サイトとされるホームページでは、本来ではあり得ない値引きをうたったり、振り込みを急がせるものがあるということです。

こうした偽サイトの相談は、特に年末に向けて増える傾向があるということです。

さらに、駆け込みでの寄付で注意したいのが気づかないうちに控除の上限額を超えてしまうケースです。
自己負担の寄付になる可能性もあるんだそうです。

控除の上限額を超えているケースということですが、皆さんシミュレーションなどをして「私は大丈夫」と思っている方も多いかと思いますが実は、それでも危険なんです。

駆け込みで注意していかなければいけないのが、「住宅ローン控除を受けている人」「生命保険に加入していて、保険料を支払っている人」「医療費控除確定申告している人」そして「iDeCoを利用しているという人」は、簡易シミュレーションではもしかしたら計算が合っていないかもしれないんです。

このような例を考えてみたいと思います。
例えば、年収500万円共働きで子供1人の会社員のケース。

ふるさと納税サイトの簡易シミュレーションでは、「4万6000円までは上限がある」と計算されたとします。
こうなると、4万5000円ぐらいのギリギリを攻めたくなると思います。

ただし、この人が医療費を30万円分確定申告していたり、iDeCoを利用していたり、生命保険で保険料を支払っていたり、住宅ローンで12万円控除を受けているなどしていた場合、実際の控除額の上限が2万8000円なんだそうです。
1万8000円の差があることになります。

どうすればいいのかということですが、簡易シミュレーションではなくサイトに詳細シミュレーションというのも必ずあるので、そちらでちゃんと調べてもらいたいと思います。

あくまでも自治体を応援する目的なので、上手に活用していただきたいと思います。

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