都知事選の必勝を期してガッツポーズを決めるドクター・中松氏=千代田区で(宮尾幹成撮影)
◆「江戸に400年。誰よりも東京を愛している」
中松氏は物価高や貧困、災害対策などの課題を挙げ、「96歳という、どの候補者よりも長い経験、それに(出身の)東京大学で深く勉強した積分値で、いかなる都の問題も私だけが解決できる。他の候補者とは全く違う」と強調。タイヤからの粉塵が発生しない電気自動車や、有害物質を完全に遮断できるマスクなどの発明によって「都の環境を他の候補者よりきれいにできる」などと主張した。 「忠臣蔵」で知られる赤穂事件の際、幕府を代表して赤穂城を受け取りに行った旗本が先祖だとして、「江戸に400年いる。どの候補者よりも東京を知り、東京を愛している」とも語り、当選すれば都民のために尽くすとアピールした。 小学校から旧制麻布中学校、東京大学まで無遅刻、無欠勤だったという中松氏。歴史的な大雪で電車が止まった時に、自宅のある世田谷区下馬から東京大の本郷キャンパス(文京区)まで2時間かけて歩いて行ったエピソードを紹介し、「そういう真面目な人を都知事にしなきゃいけない」と訴えた。◆発明に頭を働かせるのが「健康の秘訣」
中松氏は2015年、前立腺導管がんで余命2年と宣告されたことを公表。その後、「がん撲滅ロボット」など10の発明を完成させ、自身のがんも克服したと発表している。 6月26日の記者会見では、体と頭に良い食事とともに、週2回の筋力トレーニングで体を鍛え、発明のために常に頭を働かせていることが「健康の秘訣」だと話した。期日前投票を済ませ、NHKの出口調査に応じるドクター・中松氏=世田谷区役所前で(宮尾幹成撮影)
◆都知事選への挑戦は10年ぶり8回目
中松氏は記者会見に先立って、世田谷区役所で期日前投票を済ませた。NHKの出口調査にも応じ、自身に1票を投じたと説明。「岸田政権を支持しますか?」との質問には、「私は他人の批判はしません」と答えていた。 中松氏は1991年、1999年、2003年、2007年、2011年、2012年、2014年の都知事選にも立候補しており、今回は10年ぶり、8回目の挑戦となる。(宮尾幹成) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。