河野太郎デジタル相は26日夜、東京・赤坂の日本料理店で、自民党の麻生太郎副総裁と会食した。関係者によると、河野氏は9月に実施が見込まれる党総裁選への意欲を伝えたという。河野氏は麻生氏が会長を務める麻生派に所属している。

 河野氏は2021年の前回総裁選に立候補したが、岸田文雄首相に敗れて2位だった。麻生氏から支援を得られなかった一方、同じ神奈川県の衆院選挙区選出である菅義偉前首相や小泉進次郎元環境相らが支援に回り、石破茂元幹事長も応援した。石破氏は今秋の総裁選に意欲をにじませている。

 党内で派閥解消が進む中、麻生氏はこうした動きを否定し、総裁選でも派閥が一枚岩で行動することを求めている。河野氏は、派閥に残って麻生氏の支援を得るか、派閥と距離を置き菅氏らの支援を取り付けるか、難しい選択が迫られそうだ。

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