岸田文雄首相が屋外などで記者団の取材に応じる際の警護を強化する目的で、防弾のパネルが導入された。林芳正官房長官は1日の記者会見で「米国で発生したトランプ前大統領への銃撃事件を受け、都道府県警察に対して改めて防弾資機材の活用などの徹底を指示した」と語り、要人の安全確保に努めていく姿勢を強調した。

 防弾パネルは7月31日、三重県多気町を訪れた首相が記者団の取材に屋外で応じた際、演台に設置された。首相の正面と両側面の三方を囲う形で透明のパネルが置かれた。

 一方、翌1日の千葉県佐倉市での視察時には、防弾パネルは設置されなかった。首相周辺は「安全第一でやっているが、見栄えが良くなかった。安全と見栄えのバランスを考えながら、ケース・バイ・ケースの対応になる」と説明した。(谷瞳児)

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