名古屋市の河村たかし市長の衆院選立候補に伴う市長選に向けて、自民党市議団は4日、会派所属の横井利明議員(63)に対し、市長選への立候補を要請した。横井氏は記者団の取材に対し、「前向きに検討したい」と話した。
横井氏は、前回2021年4月の市長選に自民、立憲民主、国民民主、公明の推薦を受けて立候補。共産、社民も自主支援するなど、「反河村包囲網」の候補として河村氏に得票律で約6ポイント差まで迫った。
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次期市長選をめぐっては、河村氏から後継指名を受けた前副市長の広沢一郎氏(60)が1日、立候補を表明。昨年6月には、県内選出で元国民民主党の大塚耕平参院議員(65)が立候補を表明し、名古屋民主市議団が支援する方針。共産党も候補者の擁立を目指している。
こうした中、市議会最大会派の自民の対応に注目が集まっていた。出馬要請を受けた4日、横井氏はインバウンドの減少や名古屋城木造復元を巡る混乱などの市政課題を上げ、「なんとか名古屋のために働きたい」と市長職への意欲を見せつつ、正式な立候補表明については「なかなか直ちに答えを出す環境にない」と述べるにとどめた。
市長選では他に、政治団体「学生党」の党首、西田礼孝氏(27)が立候補を表明している。(寺沢知海)
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