◆「ごく一部野党の意見を聞いたということはわかった」と共産・田村委員長
石破首相の所信表明演説が行われた衆院本会議(木戸佑撮影)
首相は演説冒頭、1957年2月の石橋湛山内閣による施政方針演説の一節を引いた。「常時率直に意見をかわす慣行を作り、おのおのの立場を明らかにしつつ、力を合わせるべきことについては相互に協力を惜しまず」。野党の協力なしでは法案や予算案を通せない少数与党国会で、野党の意見を丁寧に聞く謙虚な姿勢をアピールした。 戦前の植民地支配を批判し、先見性を評価されている石橋氏について、首相は「学ぶべき点が極めて多い」と評してきた。石橋氏は病に倒れ、在職65日の短命政権となったことから、引用は「縁起が悪い」との見方もあったが、首相がこだわった。衆院本会議で所信表明演説をする石破首相(木戸佑撮影)
その言葉通り、衆院選で議席を伸ばしてキャスチングボートを握る国民民主の公約「103万円の壁」の引き上げを明言。103万円を超えると所得税が生じる「年収の壁」を巡っては、閣議決定した総合経済対策に盛り込むのと引き換え...残り 635/1270 文字
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