北海道で半導体産業の基盤強化を目指す企業や教育機関、経済団体など60者で構成する「北海道半導体人材育成等推進協議会」は18日、半導体製造に必要なガスや薬液、原材料の物流課題について議論する検討会を設けることを公表した。9月ごろに検討会の初会合を開き、2024年度内に課題整理と対応策をまとめる。

半導体製造には多くのガスや薬液を用いる。本州から鉄道で運ぶ場合、危険物に該当する化学薬品などが青函トンネルを通過できない課題がある。代替策として船舶による輸送が想定されるが、鉄道に比べて費用や時間がかかるとされる。

検討会は半導体や物流関連企業、行政など10者程で構成し、計3回開く予定。輸送に際する寒冷地特有の課題や、共同輸送ができないかなどの対応策について議論する。

協議会では関連企業の人材確保状況についても調べる。具体的には、道内の半導体関連や電子機器の企業に対し、23年度と24年度の採用実績と、希望していた採用人数を聞き取る。実績と希望数の差を把握し、必要な人数に対して将来どの程度不足する可能性があるかを推計することも検討する。

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